第2回 「農を通して食と健康を考える ワークショップ」

2018年の44日・5日に、山形県高畠町の上和田有機米生産組合と岩手県陸前高田市特定非営利法人りくカフェのスタッフを中心に実施した標題のワークショップで、星寛治氏(上和田有機米生産組合顧問)、吉岡知哉氏(前立教大学総長)、菊地良一氏(上和田有機米生産組合初代組合長)が講演された内容を記録したものです。

 

 

~演者プロフィール~

 

星寛治氏   

 

 

 

1935年、山形県高畠町生まれ。農業家兼農民詩人。稲作、果樹(リンゴ)などの農業に従事。高畠町有機農業研究会を設立し、各地の消費者と提携。高畠町上和田有機米生産組合の設立に貢献。日本の有機農業のリーダーの一人。高畠町教育委員長、東京農業大学客員教授などを歴任。現在、たかはた共生塾顧問、日本有機農業研究会幹事。著作に、        

「農から明日を読む」、「農は輝ける」、「耕す教育の時代」、「詩集 はてしない気圏の夢をはらみ」、「詩集 種を播く人」など。

 

 

 

吉岡知哉氏                           

 

1953年東京生まれ。1976年東京大学法学部卒。同助手を経て、1980年立教大学法学部助手に着任。20183月定年退職。専門は欧州政治思想史。2010年から2018年立教大学総長(第19代・20代)。1989年、学生部副部長として学生部セミナー『環境と生命』の立ち上げに関わり、第1回の農業体験in高畠に参加した。総長就任1年目の20113月に東日本大震災発生。2003年から林業体験を通じて交流を深めていた陸前高田市を重点支援地域とし支援体制を組む。総長在任中、多数の審議会役員を務める。著作に、『ジャン=ジャック・ルソー論』、『ルソーを学ぶ人のために』など

 

 

 

 

 

菊地良一氏

 

 

1937年、高畠町で生まれ。農業家。1987年に上和田有機米生産組合を設立。初代組合長を13年間務める。この間、有機肥料の開発や遠赤外線乾燥機などを開発。2010年・2011年、国の「食に関する将来ビジョン検討本部」有識者委員。現在、和法薬膳研究所/菊地農園を主宰。「薬元米」を提唱し、「玄米粉」や「玄米粒」などを商品開発。健康で元気な体づくりに積極的に取り組んでいる。その他、元日本オリンピック委員会強化スタッフ、たかはた食文化研究委員、東日本菌類研究所所長などを務める。100%蕎麦打ち教室なども主宰。