陸前高田での活動


これまでの陸前高田とのつながり


チームとも・いきは、2011311日に発生した東日本大震災により壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市の新しいまちづくりに寄与することを目的に、本年201841日に設立されました。設立以降の活動につきましては、「熊本県水俣との交流」「山形県高畠との交流」をご覧ください。

 

本チームの代表である西田は、震災の年の夏から7年間にわたり、立教大学東日本大震災復興支援本部の一員として立教大学の学生や教職員とともに、陸前高田市の復旧・復興、交流活動に関わってまいりました。また、2017425日に陸前高田市に開設された「立教大学陸前高田サテライト」および「陸前高田グローバルキャンパス」の開設にも関わってまいりました。この7年の間に多くの市民の方々と出会い、交流を深めさせていただいてまいりました。

 

チームとも・いきは、代表西田が立教大学の一員として陸前高田の市民の方々との間で培ってきた信頼関係を基に、微力ではありますが、これからも陸前高田の市民のみなさまに寄り添いながら、新しいまちづくりに寄与してまいります。


立教小学校による陸前高田市内の小中学校支援のお手伝い


立教大学の一貫校である立教小学校は、東日本大震災が発生した翌年の2012年度以降、教育機関として陸前高田市内にある小学校、中学校へ学用品を寄贈するための支援活動を行っています。その財源は、同小学校の生徒による献金です。

これまでは地元のNPO団体が、立教小学校と市内の学校および業者を繋ぐ役割を担って下さってきましたが、今年からチームとも・いきが担わせていただくことになりました。

地道な活動ではありますが、多くの方々に知っていただきたく、広くお知らせさせていただくことにしました。

立教小学校のこれまでの歩みを、同校の安達先生に寄稿していただきましたので、掲載させていただきます。


【立教小学校と陸前高田のつながり】

2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。立教小学校(東京都豊島区)は偶然にも休校の日で、児童が学校に泊まって保護者のお迎えを待つという事態には至りませんでした。しかし、公共交通機関を利用する児童が大半の本校では、その日を境に登校することが叶わなくなり、学校生活が全て停止し、年度内には終業式も卒業式も行うことができませんでした。地震による津波被害の様子をニュースで目の当たりにしながら、祈りの中で過ごす日々が続きました。

そして2011年秋、本校教員3名で、「自分たちにできることは何か」を探るため、仙台から三陸海岸線を車で北上し、陸前高田市まで向かいました。言葉を失うほどの衝撃的な光景が次々と目前に現れ、東京で教員を続けながらできる支援とは何かを模索し始め、地元のNPO団体の協力得て、陸前高田市内の小中学校に必要な物品(紙類・学用品・スポーツ用品)を送る活動を開始しました。具体的には、地元のNPO団体に仲介に入っていただき、各学校の要望をヒアリングし、地元の業者等に発注していただき、後日納品書と請求書を本校に送っていただくという仕組みです。財源は、本校児童による献金です。毎週金曜日の礼拝で「神様の御用のために」と捧げる献金は、1人につき50円か100円程度のお小遣いですが、720名の児童分が集まればお役に立てるだけのまとまったものになります。こうして、1校、5万円ずつの支援を、およそ7年間続けて参りました。画用紙・コピー用紙やインクカートリッジ、バスケットボールやダンベル、デジタルカメラ、新設校の体育館のベンチなど、教育活動のニーズに合った物品を購入していただき、児童・生徒の皆様にご活用いただいてきました。

 しかし時を経て、地元のNPO団体も人員確保が困難になり、本年は、「チームとも・いき」に継投していただくことになりました。これまで大変丁寧に活動を支えてくださった地元NPO団体には深く感謝申し上げます。

【2018年7月に米崎小学校、横田小学校、矢作小学校、高田第一中学校、高田東中学校を訪問。上の写真は高田東中学校、下の写真は矢作小学校を訪問した際のものです。

大変に歓迎していただきました。】

 

一方、立教小学校では、毎年、児童会活動の一環として、3年生以上の有志による手作りクリスマスカードを送らせていただいています。12月に陸前高田市の小中学校に「ぼくたちは、いつまでも忘れません。」などのメッセージをお伝えすることで、冬休み明けにはお礼のお便りをいただき、毎年、温かい心のキャッチボールがつながります。

 さらに昨年度より、高田第一中学校の3年生が修学旅行で立教大学を訪問してくださり、本校6年生と一緒に「感謝のコンサート」を開催してくださっています。立教大学チャペルに響き、胸に染み入る中学生の歌声に感動し、6年生は心揺さぶられる貴重な経験をさせていただいています。これからのつながりは、「支援」だけではなく、「共に学ぶ」関係で、顔と顔、心と心が直に触れ合う形に変化していくのがよいのではないでしょうか。 

 「震災を風化させない」をテーマに活動している本校復興支援本部ですが、「支えていただいている」「学ばせていただいている」のは、むしろ私達の方だと実感するこの頃です。「チームとも・いき」にも、末永く関わっていただけますよう、心よりお願いいたします。

 

          立教小学校 復興支援本部(陸前高田担当)安達 真理子

【1枚目の写真は、昨年、立教学院チャペルでの「感謝のコンサート」に高田第一中学校の生徒さんから頂戴したお礼の寄せ書きです。心こもる寄せ書きばかりです。2枚目は、今年の9月に行われて「感謝のコンサート」に高田第一中学校に生徒さんが作ってきて下さったポスターです。3枚目の写真は、チャペル内の模様です。右側が歌を唄ってくれている高田第一中学校の生徒さん、右側がその歌声を聴いている立教小学校の生徒です。年々、交流が深まったいます。】